5月5日の午前3時、捕獲器を8個積んで、車で1時間ほどの団地に出かけました。
車のない、年配の女性から、団地に住み着いた野良猫を手術して欲しい、と頼まれたからです。
(地元の愛護団体は、捕獲器の貸与はできるが捕まえに行ったり病院に搬送したりのサポートは不可。)
到着は朝の4時近く。
エサを与えるいつもの時間です。
子猫、中猫(生後半年くらい)、成猫、いろんな年まわりの猫がよってきました。
いろんな場所に、15匹くらいでしょうか。
ほとんどがおどおどと怖がりで、近寄っては来ません。
汚れたコートをまとい、痩せぎすで、こちらを遠巻きにしてじっと見ています。
「いつものおばさん、早くごはんをくれないかな。
あの見かけないニンゲンは誰だろう。
注意しなくちゃ、いじめられるかも」
とでも思っているのか。
3箇所にしかけておいて、あっという間に4匹が捕獲器に入りました。
粘っていると、ノーリードのダックスを連れたおじさんが通りかかりました。
犬が、捕獲器に入り込み、唐揚げを出してしまいました。
もしも捕獲器が閉まったら、犬も怪我をするかもしれず、危ない!
「遠くから来たの?このあたりは多いんだ。
捕まえたらまたここに戻すのか?
汚い野良猫、やめてくれよ。
みんなで迷惑してるんだ。エサやるヤツがいるから。」
といいます。
「もしエサがもらえないなら、私が捕まえた猫をみんな放しますよ。
手術をしたら、命に責任がうまれるでしょう。
エサをもらえないなら、最初から手を引きますよ。」
と言って、地域猫の取り組みを話し、
エサをやらずに減らすのでなく、今は、手術して管理すること、
先進国では常識であることを話しました。
「いたちごっこだろう」
「繰り返して手術します。うちの公園も、3年前に20匹だったのが、今では4匹です。」
「耳カットしますから、エサはぜったいに認めて下さらないと」
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一方で、散歩で通りかかった年配女性にささやかれました。
「ありがとう。がんばって。私も大好きです」
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どこにでもある、古い団地。
スーパーや幼稚園や公衆トイレが団地の中心に集まり、機能的に計画された集合住宅。
40年前には子どもたちの声が響き、賑やかだったろう。
若い人たちは巣立って、70代~80代の世代が暮らす、静かな高台。
少なくない数の老人たちが、まだ明け切らないうちの早朝散歩を日課にするような。
端午の節句の日の朝、そこにお邪魔してわかったのは、野良猫を嫌う人もいる、
でも見守る人もたくさんいるということです。
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お貸しした捕獲器を使って、翌日6日も2匹をつかまえて下さっていたT様。
都内の協力病院で待ちあわせ、2匹を病院にお預けし、前日の4匹を再びT様のもとへお戻し。
オスはその日のうちにリリース。
メスはT様が家猫としてお飼いになるそうです。
捕獲器4個と慣らしのためのケージ3個をT様にお預けしました。
病院の場所もお伝えできましたし、あとはご夫妻が着々と団地猫をTNRをして下さることになりました。
メス3匹は家に入れて飼って下さるおつもりです。
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もともとは、猫を亡くされたばかりのT様のご主人はCAPINシェルターを見学され、なかにゃんを気に入られて、この子を引き取りたい、とおっしゃった里親希望者様でした。
でも、奥様からよくよくお話しを伺っていると、ほんとうはご自宅のまわりの野良猫を家に保護したい、というお気持ちであることがわかりました。
それでは、なかにゃんでなく、気になっている野良猫たちのTNRと保護をお手伝いしますね、ということになり、団地の保護に取り組んだ経緯があります。
なかにゃんお届けの日に、なかにゃんでなく、捕獲器8個を持参したのです。
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なかにゃんに家族を見つけてあげられなくて、なかにゃんが可哀想だな~と思っていたら、
奇しくも、ちゃまめさんが連れて行って下さった同日開催の月島の譲渡会で、T様が人目惚れされたなかにゃんにも
新しい家族が決まって、さっそくちゃまめさんがお届けされてトライアルに入ったとのお知らせ。
団地の猫たちにも、なかにゃんにも、いいことがありました。
よかったです!