| 2011/01/04 | イタリア動物愛護事情(3)政府のTV広報 | by:おかめ |
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私はTVをまったく見ないのでよくわからないのですが、日本のTVで流れる政府の広報に
「いついつは衆議院選挙です」といったものは流れても、省庁による啓発CMはあまり見かけたことがないように思います。
イタリアではTVの各主要チャンネルで、アルコール中毒撲滅、エイズ撲滅の呼びかけなど、保健省による啓発CMが放送されます。
たった15秒ほどの短時間であっても、胸に迫る効果的な音楽を用い、まるでドラマ仕立てです。
人気俳優やサッカー選手を起用するなどして、話題性にも富んでいます。
たとえば。。。
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バスの停留所、行き交う人混み、動揺する目や震える手のアップ、粗いカメラワーク、不安をかきたてる音楽。
「心を病むイタリア人は10人にひとり、まずはお近くのASL(保健センター)にご相談を!」
のナレーションが入るとともに、不安が吹き飛ぶような明るい音楽に変わり、画面は光りと新鮮な色あいに満たされ、笑顔がアップされる。
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こんなふうに、ドラマ仕立てです。
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「ねえ、ママ、今日はどこへ行くの?」
「ASLでワクチン接種よ。あなたにとって大切なことなの。」
「ああ、知ってるわ、膀胱癌ウイルスのワクチン接種でしょう、テレビで見たよ。」
いまなら子どもに無料接種できます、あなたの町のASLへ!のナレーションで終わる。
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人間の脳は、耳で聞いただけより目で見て認識したもののほうが記憶に残ると
いいます。
短い選び抜かれたフレーズが、却ってCMの印象を強めます。
15秒など短時間のフラッシュではあっても、映画のひとこまを覗いたような感じ。
映像と音楽がきれいで、圧倒されます。
国民に与えるTVのCM効果は絶大だと思います。
全国津々浦々、あらゆる層に浸透していきやすい。
捨て犬の増えるヴァカンスの時期に放送される「伴侶動物の遺棄撲滅キャンペーン」の啓発CMはなかなかきつい仕上がりです。
犬の顔のアップとともに、「お前、それでも人間か?」のナレーションがリピートされます。
あえてモノクロに近い色調。
余計な文言は削ぎ落とされ、迫って来られるような気迫を感じて、(捨てていなくても)
逃げたくなります。
NHKは国営放送なのだから、新作ドラマのPRや番組予告だけでなく、
国民の意識を変えるようなこんな啓発CMを流してみては如何でしょう。
民放こそ人気ドラマの時間枠に率先して放送して頂けたらとも思います。
企業イメージをあげるためにも、社員の帰属意識や意欲を引き出すためにも、
快く応援して下さるスポンサーはきっとあると思うのです。
ニコ動の人気アニメ声優を起用するとか、映像作家さんから作品を公募するとか、若い人に届くようなやり方を模索してみるのもよいかもしれません。