茨城県指導センターに収容された子犬が、今月に入って譲渡目的の引き取りのため検査を受けたところ、パルボ陽性反応が出たそうです。
保護預かりを予定していたはちどりさんは、こうした現実を前に、どうしようもない悲しみと怒りで力を落としています。
私は1月5日、センターでのパルボ蔓延についての原因解明と再発防止を訴える文書を、厚労省、環境省、茨城県充宛てに送りました。
その後、もしも迅速な対応がされていれば、状況は改善されたのではないでしょうか。
ところがセンターには相変わらずパルボウイルスが蔓延したまま、ということでしょうか。
環境省からの「回答」:
1月半ば、環境省政策指導課・広報課のSさんから電話があり、「県の自治事務なので、茨城県と相談してほしい。県のやっていることに国の方から口を出せない」と言われました。
文書での回答を求めましたが、文書では出しません、とのことでした。
そして、厚労省からの回答:
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平成23年 1月 20日
貴殿から送られました別添の郵便物につきましては、当省の所管外となりますので、返送致します。
なお、管轄する省庁につき当班で調べましたが、環境省及び茨城県が適切かと思われます。
厚生労働省大臣官房総務課 情報公開文書室公文班
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との文書が送られてきました。
なお、事務所所在地を公表していないCAPINでは局留めで郵便物を受領しているのですが、
定期的に(週に2度ほど)局に受け取りに出向いていても、不思議なことにこの簡易書留の郵便物は受け取り期間を過ぎたため厚労省に戻されており、再度発送されて、昨日3月10日に私の手許に届きました。
茨城県からの回答はあらためてご報告します。
以下、1月5日に私が送った文書です。
平成23年1月9日
要 望 書
厚生労働大臣 細川律夫 殿
環境大臣 松本龍 殿
茨城県知事 橋本昌 殿
CAPIN 動物愛護を考える茨城県民ネットワーク
代表 おかめ
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、当会の代表者である私は、2009年6月10日、茨城県動物指導センターにて、収容犬(推定5ケ月)を里親譲渡目的で引き取りましたが、自宅に連れ帰って数日後に血便と高熱、嘔吐で倒れ、6月15日に病院に運ぶと犬パルボウイルス感染症(以下「パルボ」といいます)に感染していることがわかりました。
この犬は、平成21年6月9日につくば市桜庁舎において定時定点回収に出されたものであり、その時点ではまったく症状はなく、この犬を連れてきた飼い主も犬の健康については特別な訴えをしていなかったことから、センター収容中に感染したと思われます。このことは私自身が回収の場に立ち会って飼い主と話しており、確認しております。
御承知の通り、パルボは、非常に致死率の高い病気です。手当をしなければ100パーセント亡くなりますし、手当をしても半数近くが亡くなるといいます。感染力も非常に強く、北米大陸のオオカミは、飼い犬から感染したパルボのために絶滅に瀕しているとも言われています。
その日から、連日のように、往診を依頼し、点滴と投薬の治療を受けました。
往診を依頼せざるを得なかったのは、犬を病院に連れて行くと他の犬を感染させてしまう可能性が高いと病院から言われたからです。
6月15日から8月5日にかけての医療費は、往診料も含めて合計で9万8040円(詳細は別紙の通り)にのぼります。
茨城県動物指センターでは、以前より、犬の収容場所にパルボイルスが常時蔓延していること、一度この施設に入った犬はほぼ感染してしまうこと、入所当初は元気であった犬も、次第に食欲を失いぐったりとし、血便を出してパルボの症状を呈して亡くなっていくことが多いことを聞いております。
月に一度開催される譲渡会に出すことを予定している子犬についても、譲渡会当日までにパルボ等の感染症のために命を落とすことがあるという現実もあります。
提携ボランティアさんたちが犬の引き出しを行ったらパルボに感染しており、すぐに亡くなってしまった、あるいは高額な医療費をかけて治療せざるを得なかった、という事態が私達のケース以外にも多発していることを聞いており、数人の体験者も存じております。
センターでこうしたウイルスが蔓延する状態が何年も放置されているのは、異常な事態と言わざるを得ないのではないでしょうか。
茨城県では捕獲された野良犬・捨て犬・野良猫、すべて一旦センターに連れていかれ収容されます。譲渡用の犬舎に置かれるのは、センター主催の譲渡会用に選択される奇跡的に幸運な仔犬だけです。ボランティアさんが譲渡のために引き出す子犬や子猫もここには入れてもらえません。大半の犬は、このパルボの蔓延する一般の犬収容棟に入れられるのです。
ここがガス室・焼却室を備えた、殺すための施設であることに変わりはありませんが、だからといって、どうせ死ぬのだから感染症が蔓延していても仕方ない、という話にはならないのではないでしょうか。
ここには、迷子の犬も収容されております。万が一、飼い主が迎えに来たときに、すでに感染してしまっていることもあり得ます。その場合、家に帰って散歩中に、排便を通して地域にパルボを拡散させてしまう、ということも考えられます。そうしますと、行政がセンターでウイルス対策を怠って、県内外にパルボ・ウイルスを始めとした他の菌を撒き散らしているということになり、環境汚染や公衆衛生に関する重大な過失を犯しているということになります。
そこで、私たちは、以下のことを要望致します。
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- センターの動物収容棟その他、動物保管場所におけるパルボ・ウイルスその他の病原体(ウイルス・細菌・真菌等)の蔓延について、第三者(その分野で専門職にある民間の有識者。なお、その人選にあたっては透明性が必要である。以下同じ)による実態調査を行い、その結果を公表すること。
- ウイルス等の感染が明らかになった場合には、速やかな浄化を行い、併せて再発防止対策を講じ、その内容を公表すること。
- 定期的に第三者による施設内の立ち入り検査を行い、その結果を公表すること。
- 県内の保管場所を複数作ることにより、定期的な病原体、ウイルスの洗浄除去を可能にすること。
- 平成21年6月15日~8月27日に、私がセンターから引き出した犬のパルボ治療のために負担した医療費(詳細は別紙の通り)を速やかに支払うこと。
- 今後、センターから引き出した犬猫にパルボ等の感染症が発生した場合、治療に要する費用の損害賠償を負担者に対し行うこと。
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収容される犬猫のために、一刻も早く、この問題の解決と再発防止策を強く願うものです。なお、この問題は、茨城県の問題ではありますが、このような事態を放置した国にもその責任の一端があるものと考えられます。
つきましては、この要望に対する御回答は、本書面到達後、2週間以内に文書にてお願い致します。
以上
(別紙)
平成21年6月9日、茨城県動物指導センターから引き取りを行った犬の
パルボ治療費
6月15日 15880円
(初診 1680円、採血500円、血算料500円、パルボ抗原検査4000円、
犬ジステンパー抗原検査5000円、治療費4200円) K動物病院
6月16日 6140円 (診察・治療代・往診代) 同病院
6月17日 8560円 (同上)同病院
6月18日 8560円 (同上)同病院
6月20日 17120円 (同上)同病院
6月21日 8460円 (同上)同病院
6月22日 8940円 (同上)同病院
6月27日 6330円 (診察料 840円、検便500円、薬代4990円)同病院
7月9日 1790 円 (薬代) 同病院
7月10日 10710円 (診察治療代5040円、内用薬5670円) 同病院
8月5日 4500円(再診料500円、パルボ検査4000円) B動物病院
8月27日1050円(再診料500円、便検査500円+税金) B動物病院
合計 98,040円
*去勢代、ワクチン代2回分、駆虫代、狂犬病ワクチン代は含まれておりません。