私たちが地域猫活動をしているエリアに、この「タビー」が現れるようになったのは真冬のことでした。当時は生後3ヶ月くらい経っていると思われ、痩せていてお腹も空かせているだろうに、とてもすばしっこくて捕まえるどころか、写真を撮ることも難しい状態でした。

それがこの1ヶ月くらいの間にすっかりゴハンタイムを覚え、スリスリ甘えてくるようになりました。
カリカリじゃやだよー ネコカンがいいよー
私の脚に絡み付いて離れません。
こんな人懐こいノラ猫がいるでしょうか。。。
この子のいるエリアの猫はみな血縁関係のため、なかなか仲間には入れてくれないようです。
タビーはいつもこのコたちの周りでウロウロし、食べ残しをそっと緊張しながら食べていました。
時間のあるときは、タビーだけ別の場所に連れて行き、ゆっくりゴハンをあげました。
なんとかこのタビーを飼い猫にできないものか・・・
悩みに悩んで、ジャスミンさんと相談し、保護することに決めました。
しかし問題なのは、里親様が決まるまで誰が世話をするのか、です。
一か八か、もこりんさんにお願いしてみると 「2匹までならいいわよー」と快諾してくださり、ジャスミンさんととても喜びました。もこりんさんは、すでにキティちゃんを世話しています。
様々な準備が整ったところで、ジャスミンさんがタビーを捕まえてケージに入れ、動物病院で健康診断をしてもらいました。
すべてが整ったと思ったのは早とちりでした。猫エイズに陽性反応が出たのです。落胆のため息が出ました。
でも・・・
エイズキャリアのコでも幸せになる権利はあるはず。だからこそ、室内でぬくぬくと生きて欲しい。
また、他の地域猫たちに感染を広げたくない。
様々な思いが頭の中をめぐりました。ジャスミンさんも同じだったと思います。
そして私たちが出した結論は「保護する。里親募集する」でした。
エイズキャリアであっても、発症しなければ長生きできます。
ちゃーちゃんも同じ爆弾を持っていますし、ケイトも先天性のヘルニア持ちで避妊手術ができません。
それでも世の中には心優しい方がいらして、大事に大事にされています。
タビーにもそんなチャンスがきっとくる。 そう思います。
もこりんさんのお宅に連れていき、専用部屋に放されるとタビーは臆することなく部屋を探険しました。
生後7、8ヶ月のやんちゃ盛り。
少しでも壁やドアを傷つけないようにと思い、用意していった爪とぎに夢中になってくれました。すばしこいので、念には念を入れて、首輪も用意しました。
このコが幸せになれるよう、里親探し、開始します。