6日(火曜)の夕方、Tさん、あきこさんと、
筑波山麓に親子犬の保護のためケージやキャリーバッグ、フードや首輪、リードを積ん
で出かけました。
地理学にお詳しいTさんは、研究のために筑波山周辺をよくまわられるそうですが、
そこで脚を切断された母犬と小さな子犬を発見されました。
そしてカンガルーのようにぴょこたんぴょこたん地面を這うように動く痩せた母犬。
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筑波山へ行くと、必ず捨て犬や野犬に行きあいます。
そんな可哀相な犬を目にしたくないため、筑波山には近づかないという方が
なんと多いことか。
狩猟のあとそのまま置いていかれてしまう犬が多く、おそらく茨城の外からやってくる
輩も少なくないはずです。
次の狩猟シーズンまでの飼育代が惜しい、来年新しく犬を調達するほうが安くあがる、
もう老犬だから、病気だから、といって意図的に捨てられたあと、イノシシやタヌキの罠にかかって脚を切断し命を落としたり、通報され捕獲されて行政により処分されるのです。
なぜ、せめて狩猟犬にマイクロチップを義務づけないのか。
数十年前から問題にされているのに、なぜ現状が維持されたまま、対策がとられないのだろう。
国も県も獣医師会も、なぜこれまで動かなかったのだろう。
本気の人は出てこないのか?
いつになったら出てくるのだろう。
それまで、繰り返される悲劇。
* * *
子犬は2匹いました。すでに2ヶ月くらいになっているでしょう。
むくむくと柔らかく、白い子と、茶色の子、可愛い盛りです。
お母さんは皮膚病で、ガリガリに痩せて、切断された脚のためにうずくまっていました。
親子をケージに入れてから、診療時間を超えていたところを無理に電話でお頼みした
ハンサム先生のところへ直行し、母犬は避妊手術で入院させ、子犬たちは診断のあと、
レボリューションとワクチンを済ませて山猫亭へ帰りました。
子犬の預かりは深大寺さんの譲渡会まで、M博士の同僚の方がお引き受け下さることになりました。
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親子の犬は、近くに暮らす年配女性の玄関先をねぐらとしていたようです。
捨てられて罠に前足を切断された猟犬(メス)がおばあさんの家に来て2年になるといいます。その2年の間、出産を繰り返し、子犬が産まれるたびに山へ葬っていたといいますから、いったいどれだけ亡くなってしまったのでしょう。
この子犬たちも、明日にでもおばあさんが山に捨てに行くところだったそうです。
ぎりぎり、Tさんのおかげで保護されました。
母犬は悩ましいです。
手術を済ませれば、もといた家でおばあさんがごはんをあげて
最期まで面倒をみてくださるとの約束をとりつけました。
が、確証はありません。
ご自身の飼い犬(オス)すら、ノーリードの放し飼いです。
「歯をみればまだ2歳過ぎで若いはずだし、内臓も異常なしなのに、
母犬にはかなりの量のフィラリアが入っていましたよ」
と獣医さん。
フィラリア予防薬が与えられているとは考えにくい環境です。
だから、きっと飼い犬のオスも限られた命だろうと思います。
子犬2匹はほんとうに可愛くあどけなくて、
救い主のTさんが保護した地名から命名され、白い子は「ゆき」、
茶色い子は「いり」になりました。