
10匹姉妹の子犬たち、順次新しい家族が決まっています

できるだけ家族と過ごせるよう、状況や天候に合わせて家の中だったりお外だったりと、犬が快適に過ごせる場所を選んで飼ってくださる方ばかりで、犬の飼い方もだんだんと変わってきいてるなと感じます。
さて、子犬たちの譲渡活動にある程度の目処がついてくると、悩みの種はこの子たちの母犬と父犬です。いずれも、触ることのできない野良犬です。父犬は体重13キロ前後で5,6年前から住みついており、手を伸ばすと逃げていくけれどほとんど毎日顔を見せるそうです。母犬は体重16キロ前後で10mも近寄れません。
どうしたら捕まえられるのか、
捕まえたらどうやって首輪をかけるか、
避妊去勢手術をするためにはどうやって病院へ運ぶか、
檻越しで麻酔を打てるのか、
術後は係留して散歩ができるようになるものか?・・・・
不安だらけ。でもやらなければ。でも・・・だれがやる???
現場は広い資材置き場。今回の子犬を助けてほしいとご依頼いただいたオーナーのK様と何度も話し合いました。2匹がどのように生活しているのかを伺い、なにか策はないものかとずっと思案していました。
でもやはり、大きな犬たちを扱うには危険が伴います。ましてや、私はまだこの犬たちと知り合って数週間。しかも子犬を奪った「悪い人間」。犬たちに「安全な人間」と思われるまでにはかなりの時間が必要です。
そこで動物指導センターに相談し、捕獲器を借りることにしました。

手前が入口です。檻の奥に餌を置き、犬が入ると床が下がり入口扉が閉まるようになっています。
写真では入口扉(青色)は外してあります。
あちこち彷徨いながら生きる野良犬は、そう簡単には檻には入らないそうです。
まずは扉を開けっ放しにして、数日間、特に危険はないものだとわからせるために
犬が喜びそうな食べ物を中に入れておきます。
警戒心が解け、中でゆっくり食べるようになったら、扉が閉まるようセットします。
捕まえる手順だけを考えればこれでなんとかなります。
つぎにその後を考えます。こういった状況に対応してくださる獣医さんはいるのかどうかです。
動物指導センターの方によると、「なかなか対応してくれる獣医さんは少ない」そうです。
数々の段階を踏んでようやく犬たちが救われます。要する時間はとてもとても長い。
でもやらないと不幸な子犬は減りません。
果てしない作業に疲れが加わると、諦めや責任転換の気持ちが見え隠れします。
捕まらないから無理だね・・・ もっと市がやってくれないとね・・・
でもその度に、「1匹を救えなくて、何が救えるのか?」 と考え直します。
1匹1匹やっていても大きな成果は見えないかもしれません。でもやらないよりマシ。
茨城県では平均して毎日20匹前後の犬猫が殺処分されています。
人間に窒息死させられる最期を迎えなければならない犬猫がそれほど多いなら
やはり産まないようにするしかないのです。
しかしながら警戒心の強い犬は何カ月かけても捕まらないと、
動物指導センターの方もおっしゃていました。
でも捕まるかもしれません。そして、意外にすぐに慣れるかもしれません。
やってみないとわかりません。

うまく捕まれば、K様はこの2匹を引き取る覚悟をされました。並大抵のことではありません。本当に勇気あるご決断だと感動しました。
皆様の周りにもこのようなケースがあるかもしれません。
勇気を出してやってみてはいかがでしょうか。
もしくは、一緒にやってみませんか。
まだまだ生きられるのに、殺処分されなければならないかわいそうな犬猫を減らすために。
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